振袖で結婚式に出席する際の注意点6つ。
結婚式に出席するときの服装といえばカクテルドレスなどの洋装が人気ですが、振袖の人気も高く「結婚式は振袖を着て参加したい」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、新成人が主役で自由な着こなしを楽しむことができる成人式とは違い、結婚式は花嫁が主役のフォーマルな席です。
洋装のとき同様、和装にもきちんとしたマナーがありますので、振袖で出席する際は注意が必要です。
結婚式で振袖を着るときの注意点6つ
独身であること
振袖は「未婚女性の第一礼装」ですので、着てもよいのは独身女性だけとなります。
年齢が若くても既婚女性は振袖を着るのはNGですので、注意が必要です。
また、独身女性でも30代で振袖を身につけるのは恥ずかしいという場合は、振袖ではなく色留袖で出席しても構いません。
色柄を事前に確認
洋装で参加するときは「花嫁衣装である白系は避ける」という決まりがありますが、和装で参加するときも白系の着物は避けなくてはなりません。
また、和の花嫁衣裳には白一色の「白無垢」のほかに華やかな色柄の「色打掛」「引き振袖」などがありますので、白系以外の色柄でも注意が必要です。
さらに、結婚式で着ることができる振袖は「大振袖」「中振袖」の二つですが、大振袖は花嫁が身につける引き振袖と同格になるため、花嫁が引き振袖を着るときは大振袖を避けてください。
振袖は見た目が豪華で華やかなため、色柄によっては花嫁より目立ってしまう可能性があります。振袖で出席するときは花嫁の衣装内容や色柄をしっかり確認しておきましょう。できれば画像で確認できるとよいですね。
アクセサリー類はつけない
和装ではアクセサリー類を身につけないのが基本です。
指輪、ネックレス、イヤリングなどは身につけないようにしましょう。
髪型はシンプルにまとめる
成人式のときは華やかな振袖に合わせて髪型も華やかに仕上げることが多いですが、結婚式は主役である花嫁よりも目立たないように、シンプルな髪型にまとめましょう。
定番の夜会巻きやシニヨンなどは清潔感があって派手すぎないのでおすすめです。
また、成人式のときのような大きなヘアアクセサリーのほか、殺生をイメージするファーや毛皮が使われたヘアアクセサリー、葬儀を連想させる黒のヘアアクセサリーはNGです。
また、花やパールなどを使ったヘアアクセサリーは花嫁と被る可能性があるので避けたほうが無難です。
半襟・足袋などはフォーマル用を使う
成人式のときはレースや華やかな色柄の半襟や足袋を身につけることができますが、結婚式に参加するときは白の半襟と足袋を使用してください。
色柄のついた半襟や足袋はカジュアル用で、白無地、あるいは白地に白か金で刺繍を施したものがフォーマル用となります。
また、帯揚げや帯締め、草履などもフォーマル用の物を使うように注意してください。
立ち振る舞いを意識する
洋装での生活が日常的な現代人にとって、和装は着なれないものです。
なかでも振袖は一般的な着物や浴衣よりも袖が長いため、体を動かしたときに袖を引っ掛けてしまう可能性があります。結婚式会場は人が多く狭いため特に注意が必要です。
まとめ
結婚式に振袖で出席するときは振袖ならではの注意点もありますが、「花嫁より目立たないこと」「花嫁と色柄が被らないこと」など、基本的なポイントは洋装のときと同じです。
不明な点があるときは年長者や着物専門店などに聞いてみるとよいでしょう。
また、振袖での参加は基本的に喜ばれるものですが、結婚式の会場が狭いため振袖は周囲の人が気を使ってしまう、出席者が少ないので振袖は目立ちすぎる、カジュアルな雰囲気で式を挙げたいので振袖は豪華すぎるなどの理由で新郎新婦が「振袖は遠慮してほしい」と考えていることがあります。振袖で結婚式に出席してもよいかを早めに確認しておくとよいですね。