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振袖の色にも意味がある?!着物の色が持つ意味。

近年、好む色からその人の性格を判断し、足りないものや、その人が得たいと思っている能力を意味する色のアイテムを身につけて効果を得るといった「カラーセラピー」が話題となっており、色の持つ意味や心理的効果への注目が高まっています。

色に対するイメージは万国共通のものだと思われがちですが、実際は文化的な影響によって多少の違いがあります。

例えば、日本では「浄化」という意味を持つ白は結婚式のウェディングドレスや白無垢、祝典のときの紅白幕など、おめでたい場所によく登場する定番カラーです。

しかし、中国では葬儀のときに生成り色の服を身につける習慣があることから、白は「縁起が悪い色」というイメージがあるそうです。

今回は、着物の色が持つ意味を紹介します。

着物の色が持つ意味

赤系

日本では神社の鳥居や巫女が身につける袴などに使われている赤色ですが、赤には「厄を払う」という意味があります。

日本では赤は火の色であり、太陽の色(世界的には太陽の色は「黄色」で、絵を描いたときに太陽を赤で描くのは日本とタイくらいだそう)です。日本で古くから信仰されてきた神道の主神であるアマテラス神は太陽の神ですので、太陽の色である赤は「神の力が宿った色」ということになります。

また、農耕民族である日本人にとって太陽は「命を育む存在」「恵みの象徴」ですので、赤は生命力や活力という意味を持っています。

祝いの場に紅白が使用されるのも、気を浄化する白と、厄除けと生命の象徴である赤を組み合わせることで子孫繁栄や家内安全などを祈り、感謝するという意味からです。

おめでたい席で使用されることから、赤には「縁起がよい」「めでたい」といった意味があります。

赤系の振袖は、成人式というハレの席に最適な色といえそうですね。

紫系

紫は聖徳太子が定めた「冠位十二階」で最上の色として定められたことから「高貴」という意味があります。

現在でも紫は皇室のシンボルカラーであるほか、上位の僧が身につける色です。法事のときにお経を上げに来るお坊さん用に紫色の座布団を用意することもあります。

また、紫には神秘的な雰囲気や熟した果実のイメージもあるため、紫色の着物は成熟した大人の奥深さと品格を備えています。

青系

仏教の七宝の一つ「瑠璃」の色である青は、高貴さや神聖さといった意味があると同時に、空や海の色であることから親しみやすい色でもあります。

高貴な色でありながら紫ほど近づきがたい印象ではなく、やや庶民的な意味合いが強くなります。

また、「青春」という言葉があるように、青は若さを意味する色でもあります。

黄系

空から光が降り注いでいるようすを絵で描くとしたら、おそらく多くの人が黄色で光りを表現するでしょう。

日本人にとって黄色は「光の色」であり、日向の温もりが心地よくなり光の恩恵を最も感じられる「春」の象徴です。

そのため、黄色の着物は光りが持つ「温かい」「活発」「華やか」といった意味があります。

また、春の色であるため「若さ」や「希望」「変化」といった意味もあります。

緑系

青と黄色の中間である緑は、青が持つ落ち着きと黄色が持つ活発さを併せ持った色で、草木の色であることから「成長する命」を意味しています。

また、春から夏にかけての季節を象徴する色でもあることから、「緩やかな変化」「若々しさ」といった意味も持っています。

まとめ

色は鮮やかさや明暗によって印象が大きく変わり、持つ意味も変化していきます。

例えば、青でもはっきりとした深みのある青であれば高貴さと神聖さ、水色のような淡い青であれば親しみやすさや優しさ、緑がかっていれば新鮮さなどになります。

また、着物の色だけではなく、半襟や帯にどの色を使うかでも変わります。

例えば、ピンク系の着物に黄緑の半襟を合わせると若々しさや生命力、邪気を払う効果がある「桃」になりますが、エンジ色の半襟であれば冬の厳しい寒さにも負けず花を咲かせる気高さと力強さがある「梅」になり、意味が異なってきます。

振袖の色選びは、好みや肌色との相性などで選ぶことが多いですが、色の意味から選んでみるのもよいかもしれませんね。

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