振袖着付けのポイントはおはしょりにあり。きれいに着付けるポイント4つ
一生に一度しかない成人式のためにこだわりの振袖を選んだものの、実際に着てみるとなんだかイマイチ見栄えがよくないというのでは悲しいですよね。
体格にあった色や柄の振袖を選んでいるのに、今一つきれいに見えないというときは着付けに問題があるのかもしれません。
今回は振袖をきれいに着付けるときに注意したいポイントを紹介します。
振袖をきれいに着付けるポイント
襟の角度と深さ、衣紋の抜きかげん
自分で前を合わせ、紐などで縛って着る和服は、様々な体格に対応できるというメリットがある反面、うまく着付けないと襟元が大きく開いてだらしなく見えてしまったり、窮屈に見えてしまったりすることがあります。
また、半襟を着物の見え方のバランス、「衣紋」と呼ばれる首の後ろの隙間の間隔によって見た目の印象が大きく変わることにも注意が必要です。
着物の襟は年齢が若い人は喉仏が隠れるくらいしっかりしっかり合わせ、年齢を重ねたら首元を緩めに着付けます。振袖は若い女性のフォーマルな衣装なので、襟をしっかり合わせるとよいでしょう。
また、衣紋は適度に抜いていると華やかな印象になります。振袖の場合は普段着の着物よりも衣紋を抜くとよいでしょう。
襦袢を着たあと半襟が見えるように着物を重ねますが、このとき半襟の見える大きさが左右同じになるよう注意しましょう。
「襟がきれいになるかは襦袢の着付け次第」といわれていますので、襦袢から着付けを意識してくださいね。
裾の長さはくるぶしが隠れる程度
「マキシ丈」といわれるタイプ以外のスカートは丈がくるぶしよりも短くなっていますが、着物の裾を同じ長さで着付けると歩いたときなどに足袋に覆われていない素肌の部分が裾から見えてしまいます。
このようなことを避けるためにも、着物の裾はくるぶしが隠れる程度を意識するとよいでしょう。とくに、礼装である振袖の裾は短くならないよう注意してください。
裾を合わせるときは、肩からだらりと着た着物の端をぐっとウエストまで引き上げ、裾が床のすれすれになる程度まで降ろしていくと、裾に向かってすぼまっていく美しいシルエットになります。
また、帯を巻いたりひもで絞めたりすると裾が上がるので、最初の裾合わせの段階では「少し長いかも」と感じる程度に調節するとよいでしょう。
おはしょり芯を使う
裾の長さを決めて襟を合わせたら、着物の長さ調節でできた「おはしょり」ときれいに整えて帯を締めます。
このとき、おはしょりが ダボついたりシワになったりしていると見た目がよくありません。
おはしょりのなかに入れる「おはしょり芯」を使うと、おはしょりがきれいにしあがります。
全体のシワを整える
着付けをしながらシワを整えていても、体を動かしたり紐を締めたりしたことでシワができることがあります。
着付け終わったときに全体のシワを整えるのはもちろん、歩いたり座ったりしたときにシワができたらこまめに整えておきましょう。
まとめ
振袖や着物はポイントをしっかり抑えておけば自分でもきれいに着ることができますが、着慣れていないと時間がかかり、思うように着付けられないことがあります。
なかでも、袖が長い振袖は着付けがしにくいので、着なれていない人は着付けのプロに依頼したほうがよいかもしれません。