振袖の着崩れ防止策は?着ているうちに苦しくなっちゃった!どうする?
着付けをした直後は完璧な振袖姿も、着ているうちに胸元が開いてきたり、前の裾がずれてくるなど「着崩れ」が起きることがあります。晴れの日の気分も台無しですね。
また、成人式のあとに食事をしたときなどは帯が苦しくなってしまうこともあるでしょう。
どうすれば着崩れを防ぐことができるのでしょうか?また、苦しくなったときはどう対処すればよいでしょうか。
着崩れ防止策
補正をしてもらう
和服は肩から裾までが一直線で繋がっていますが、人間の体は平らではなく凹凸があります。
そのため、そのまま体に沿わせるとシワができてしまいますし、体を動かすと着崩れが起きてしまいます。
着物の着崩れを防ぐためには体の凹凸をできるだけなくすことが重要です。体のくびれた部分にタオルを巻くなど「補正」をしっかり行いましょう。
動作はゆっくり小さめに
体を大きく動かしたり素早く動かしたりすると着崩れを起こしやすいので、振袖を着ているときはできるだけ体を小さくゆっくり動かすようにしましょう。
歩くときは大股で歩くのではなく「小股・すり足」が基本です。立っているときや座っているときに猫背にならないよう注意したり、手を振るときに大きく腕を上げて振り回さないようにするなど、「着物が美しく見える所作」を心がけると着崩れしにくくなります。
イスに座るときは「浅く」
会食のときや車に乗るときなど、イスに座るときはイスに浅く腰掛けましょう。
イスに深く座ると帯がつぶれるだけではなく、立ったり座ったりするときの動作が大きくなり着崩れの原因になります。
イスに座るときは太ももの辺りで裾を軽くつまみ、イスの上にお尻をまっすぐ下すように座るとよいでしょう。
苦しくなったときの対処法
帯締めを緩める
着ているときに苦しさを感じたら帯締めを少し緩めるとよいでしょう。
ただし、緩めすぎると着崩れの原因になるので注意してください。
また、緩めたときは結び目の位置が微妙に変わりますので、見た目が美しくなるよう調節しておきましょう。
帯を下に引く
帯の下側を引くと上側に少しゆとりができて息苦しさが解消されます。
強く引きすぎると帯が緩んで着崩れの原因になるので、ゆっくり調節しながら引いてください。
まとめ
人に着付けてもらうとき、紐の力加減によっては苦しいと感じることがあります。
加減が弱すぎると着崩れの原因になってしまいますが、締めすぎると息苦しくなって成人式どころではなくなるので、遠慮せずに「苦しい」「ゆるい」といった感覚を伝えるようにしましょう。
また、食べ過ぎたり飲みすぎたりするとどうしても苦しくなってしまいますので、立ち振る舞いだけではなく飲食の量にも気をつけるとよいかもしれません。